特定のバンドに対して言うわけではないのですが、当事者にとってはちょっとキツい話題になります。
以前からブログでも、ライブなどの急なキャンセルが多いという話はしましたが、
本当に最近、自分勝手なキャンセルが多すぎてガッカリします。
一度決めたことを、どうしてそんなに簡単にやめれるんでしょう？
どうも、簡単に「やっぱりやめます」が通用すると勘違いしてるように思えてしまいます。
企画にしても、実際に自分でイベントを企画したことのある人は実感が沸くと思いますが、当日どんな内容にしようかとか、こんなバンドが集まったら楽しいんじゃないかとか、いろんな想像を膨らませながら、出てもらいたいと思うアーティストにオファーするわけです。
決定したら、それをより多くの人に見てもらいたいと宣伝するし、そのための準備もします。
タイムテーブルだって組んで、各出演者に事前に連絡して、もちろんその出演者もその入り時間に合わせて集まったりスタジオ入れたりするわけで。
そういう準備を、キャンセルすることで無駄にして、段取りの組み直し、連絡調整、余計な仕事が増えて、イメージした内容にならないというトラブルを対処しなければいけなくなるんです。
当然そのバンドを見に来る予定だったお客さんにも迷惑がかかるし（そもそもチケットを売ってないってパターンが多いのもおかしな話ですが）、チケットだって金券です。若手のイベントではまだ扱いが甘い気もしますが、本来ならば渡してある分は「売れたもの」として精算しなければいけません。大赤字です。
レコーディングだって、限られた時間の中で全バンドが都合のよい日程に集まれるように、頑張ってスケジュール調整して、あるバンドには無理を言って日程をずらしてもらったり、遅くまで残れない人がいれば日にちをわけて集まってもらったり、当然、そのための機材の運搬・準備は深夜や早朝にやらなければいけません。
費用がかかるといっても、プレス代、マスタリング代、ミックス代、準備に伴う人件費、諸経費、それらを考えてみればほぼボランティア同然です。そこまでして、音源を出す機会を作ろうと思ってるのに、「やっぱりやめることにしました」では、なんか裏切られた気持ちになっちゃいますよ。あ、余計なお世話だったかなーって。
ここまで準備して、いろんな人に協力してもらって、夜中にせっせと機材運んで、ミックス作業して、限られた予算の中でやりくりして、そういうの別に無理してまでやる必要ないんじゃないかなって。
やりたい人が勝手にやればって、そう言えば終了。それだけ。
バイトや仕事にしてもそう。体調悪いから行けません、が通用するなら、俺だってイベントの日に体調悪いことだってある。じゃあ休んでもいいんですか？ってことでしょ。
そうならないように体調管理をしていくのが責任だと思うんだけど、なんかそういうのも感じられない人が多すぎる。ひねくれてるから、じゃあ逆にこっちがキャンセルしてやろうかって思っちゃう。「明日の6年会、やっぱやめます。すいませんでした」ってｗ
なんかね、自分が同い年くらいの時には、誘われるのがすごく嬉しかったし、その期待に応えようって頑張ったし、ましてやキャンセルするような自体は＝バンドマン生命の危機、くらいの重大な問題と考えてたから、そもそも「キャンセルする」って選択肢は頭になかったなぁ。
ある意味、出演契約を結んだわけだから、「ちょっと用事が出来た」とか、「やっぱり無理です」って発想に疑問を感じてやみません。
お金の問題じゃないけど、キャンセル料ってものも実際は罰則を設けないと簡単にキャンセルしてしまうっていう悲しい現実に対するペナルティの意味合いが強いし。
簡単にライブができるようになったから、簡単に辞めることもできるようになった。
でも、そういう環境以前に、人としてどうなんだろう。それで大丈夫だと思ってるなら、大丈夫なわけないってことを身をもってわかってもらわないとこの先が怖い。音楽にかかわらずね。
以前からもこういう話はちょこちょこ出てたんだけど、最近あまりにもそういう話が多すぎて、さすがに自分も精神的にダメージ大きかったので、不快かもしれないけど書いちゃいました。
ここ１カ月で６件。これってどうなんでしょう。今の時代じゃ当たり前？
甘く見られてるんなら徹底的に厳しくするし、いちいちハンコでも押させますか？ってことになるでしょ。
そういうの、いやじゃん。当たり前のことを、当たり前にやって、その上で楽しくやっていきたいよ。
お互いがWIN-WINの関係で、今よりもっと楽しいことがやりたいから、お互い頑張ってるんじゃん。
シンプルな発想のはずなんだけど、その前提となる部分が崩れちゃってきてることが、不安だし、残念に思えてなりません。
もう一度、考えてみてほしいですね。
- 2012/02/08(水) 17:20:28|
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