年の瀬ですね。
最近は呟いてばっかりだったので( @takkedake )ブログはだいぶ放置気味でしたが。
BAR TAKEをリニューアルしてからはPAをする機会も増えたので、バンドの音作りとかステージセッティングに直接かかわる場面が多くなりました。
よく、精算の時などに「今日はどうでしたか?」みたいな話をされますが、そういう時はどちらかというとプレイ面よりもライブそのものの創りかたとか、ステージ上でのパフォーマンス面、精神面の話が中心になってしまうので、なかなかじっくりサウンド面の話をすることがなかったので、この機会に基本的なことを書いておこうかなと。
若手のバンドで最近多いのが、ギターのマルチエフェクターでよほど作り込んでいるのか、いろんな内臓エフェクトをかけまくっている音で、アンプに通すと「シャー!」ってめちゃめちゃ線の細い歪みになっちゃってる人。
たぶん、家とか小さなアンプでの練習で音づくりをしてるんでしょうけど、これがまたバンドサウンドになった時は全く聞こえない。
でも、音量が低いんじゃなくて、単に「聞きづらい」成分ばかりの音だということなので、アンプ音量を上げても、モニターから音を返してくれと言われても、結局バンドサウンドの中には埋もれてしまうだけで、シャーシャーいう耳障りな音だけが外に出てしまってる状態です。
エフェクターで目いっぱい歪ませて、更にコンプとかかけて潰して、そこからマスターボリュームで持ち上げて、それをアンプに突っ込んでるわけなので、いくらアンプでイコライジングしても元の音が既に潰れた音なので補正の仕様がないんですねー。
とりあえず、みんな自分のギターとアンプ直で一度音を出してみて、それで聞きやすい音量ってのはどのくらいなんだろう?って確認したうえで、エフェクターを繋いでみるとわかりやすいかもしれないですね。
エフェクターつないだら爆音になったりしたら、それはエフェクターの設定が不適切な設定ということですし。
意外とアンプの歪みのほうが「いい音」だったりしますよ(笑)
それから、リハーサルでよくあるんですが、リハ時間SET込20分とかの短い時間の中でできることって、そんなに多くないと思うんですよ。
それなのに、セッティングして延々とギターをかき鳴らしてたり、ドラムを叩いてたり、準備ができたんだか納得いってないんだかよくわからない人が非常に多いです。
バンドがアンプやドラムのセッティングをするまでマイクのセッティングはできないので、ドラムさんなんかはセッティング完了したら「ドラムOKですー」とか一声かけてもらえると、スネアやタムにマイクを立てて次の作業に進めますね。
あと、小さなハコの場合ステージスタッフもいませんので、PAオペレーターがそのまま転換もやります。自分もそのパターンが多いです。
なので、セッティング中は余計な音がスピーカーから垂れ流しで耳障りにならないよう、全チャンネルをミュートしてます。当然、ラインもの(ベースのライン音やキーボード)は、卓に戻るまでオンにできないんですよ。急に抜き差ししてしまうと「バツっ!」って爆音ノイズが出てしまうので。
なので、順番としてはステージの楽器マイクなどを立て終わって卓に戻ってからのチェックになります。
結構、キーボードさんやピンボーカルさんが、ステージ上で「音でないんですけどー!」ってイライラしてる場面に会いますが、あなたの目の前にいるのがPAオペレーターなので戻るまでちょっと待ってくださいね、という感じなのです。
つまり、ドラムさんやギターさんが早くセッティングを終えてマイクを立てれれば、キーボードやボーカルマイクのチェックにも早く移れるわけです。
そんな中、延々とギターをかき鳴らしていると、リハーサルも進みません。自分の場合は音がやむまで待つことが多いです。なかなか気付かずステージ上で個人練習が始まってしまうバンドもいますが、その分自分たちのサウンドチェックの時間が短くなってますし、何一つチェックできてない状態のまま自己満足の世界に浸っていても、例えば音量バランスが悪かったりしてもこちらからのアドバイスもできません。
弾きたがりなプレイヤーさんは気をつけましょう。
それから、曲で合わせる時も、確認したいポイントがどこなのかを事前にメンバーで相談してもらうといいですね。
ここでいうポイントというのは、演奏的に不安なところではなく、全部の楽器が入って、コーラスがいるならコーラスの入る部分。一般的には音量が大きくなるサビの部分とか、バラードの音量が低くなる部分などですね。
不安なキメを合わせても、ボーカルが入ってないとかだとモニターの確認にもなりません。
よく「曲で合わせて確認お願いします」で、「どうする?どうする?」って相談を始めてしまうバンドさんがいますが、その時間も非常にもったいないので、ある程度の流れは決めておきましょう。
長くなったのでまた次回。ちょくちょく書いていこうと思います。
- 2012/12/22(土) 16:46:42|
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