1年もあっという間に半分ですね。
今、某アーティストの全国流通CDと、夏に発売する某バンドの音源のリリース準備をしています。
最近はあまりレーベル的な活動をする機会がなく、流通の音源も3年ぶりくらいです。
元々は若手バンドの最初のステップをサポートする目的でレーベル運営をはじめましたが、活発に活動しているバンドが年々少なくなってきているのと同時に、10代のバンドの「やりたいこと」と、自分のイメージする「やれること」がちょっとずれてきてしまってるのかなーとも思います。
オムニバスCDも毎年作ってきましたが、今年は7組、ほとんどのバンドはすぐ休止してしまうので、正直多くの人に聞いてもらえているとは言えません。結構、在庫です。
オリジナル曲を作るバンドは毎年たくさんいるんですが、それを形にしよう、というよりは、ライブで演奏して、あとから歌詞をツイッターに載せる、見に来た人がそれを見て感想をつぶやく、みたいな流れが多いように思います。ライブ動画も簡単にアップできるので、気軽に発信できるという意味では、敷居はすごく下がったと思います。
でも、やっぱりクオリティが・・というのは時代錯誤でしょうか。
録音の質ではなく、楽曲そのもの。センスとか若い感性とかの以前に、音楽的に破綻してる部分が気になりすぎて、いい曲だとかそんな話にいくことができない、という曲が多すぎます。
例えば、歌のキーと弾いてるコードが違うのはザラですが、さらにベースのルートが半音くらいずれてたり、リズムもみんな自由で、とにかくバラバラ。
最初はそれでいいと思うんですよ。そこから、何度も練り直して、徐々によくなっていくものだと思います。でも、それが2年の終わり頃、もう活動休止目前の状態で、これ以上伸びるための機会もない、自分の企画は仲のいいバンド同士でとにかく盛り上がる。お互い「かっこいい」と褒め合う。
小さなコミュニティ内で、きちんと指摘する人がいない中で比較しあっても、大きな変化は望めないと思ってます。
本来の正しい形なのかもしれませんが、その後休止して、卒業して、どれくらいのバンドが本気で音楽を続けているかというと、ほぼ壊滅的な状況。もちろん個人個人でサークルとかに入って、新しくバンドを組んで再スタートをする人はいますが、それは今も昔も同じ。
高校3年間と、その後の活動が直結してないというのが、すごくもったいないし、今までの流れとは大きく変わってしまったなと感じます。
今年の夏も、高校生のためのイベント、というよりは、高校生が楽しむイベント、という感じでたくさんライブがあるようです。
せめて、1組でも2組でも、先を見据えて活動していこうという、次へつながる動きができるバンドのサポートができればいいなぁと思ってます。
今手掛けているバンドのプロモーションや、ツアー、制作に関わることが、下の世代にもプラスになる部分はとても多いと思うので、引き継いでいける後輩たちがいてほしいなと、そんな気持ちです。
さて、まずは来月のリリースに向けて頑張ります。
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- 2016/06/07(火) 14:44:47|
- たっけの日記|
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