来月の10月3日に、
VIPS、
影炎、
パトリオットの高校生3バンドで
スリーマンライブを開催するのですが、その時に発売する3バンドのスプリットCDのミックス作業中です。
やっぱり高校生バンド中心の企画を組むと、チケット単価も安いし、かといって現状呼べる人数も年々減少してる中、ノルマに圧迫されてしまうような枚数は見込めないし、どうしてもひとつの企画で見込める収益って、限界が見えているんですね。
かつ、時間帯が遅くなってしまうとお客さんも帰ってしまうし、実際にライブに使用できる時間も非常に短いんです。
そうなると、一つ一つのバンドの持ち時間というのも、必然的に短くなってしまいます。
ルーキーズはSET込み25分だし、他のシリーズもだいたい30分がギリギリです。
そんな中、こういう少ないバンド数の企画というのは結構自殺行為だったりするんですよね。
ホール代が普通15万くらいで、単純に割ると1組5万円分、1000円のチケットだとノルマは50枚ですか。
なかなか難しいですよね。
ライブハウスの企画なら融通利くのかもしれないけど、ハコ貸しで外部の企画を持ち込む場合、やっぱりホール代という壁があるので、気持ちとしてはもっとバンドに嬉しい条件とか、バック率とかも融通利かせたいけど、現実的な問題ってのは避けられません。
で、BAR TAKEの登場。
広いホールで気持ちよく演奏したい、というバンドの希望はあるかもしれないけど、それは1バンドで50人、定価で集められるようになったら考えましょうよ、と。
まずはここを満員にするところからスタートしてもいいんじゃないかなと。
昔みたいに、ジャンクを400人とか500人とか埋められるような勢いは正直今の高校生にはないと思うんですが、それは質が悪いとかそういう意味ではなくて、単純にライブに対するモチベーションの高められるポイントが見えにくい環境にも問題があるようにも思うんです。
何を頑張ったらいいのか、っていうシンプルな問題を、明確に導いてあげられる環境がないんじゃないかなと。
それに対する、ひとつの答えになるんじゃないかなと思って提案してみた企画なんですが。
今の高校生バンドシーンの中では、まぁ好みはそれぞれですが、割と活動スタンスもバンドのベクトルもいい方向を向いていて、そこそこ知名度もあって、同世代が集まったときには少なからず中心になり得るこの3バンド。
普段の倍以上の持ち時間を与えたときに、いったいどんなステージを見せてくれるのか、純粋に興味もあります。今までどおり、2曲やって、軽くMCして、もう1曲やって、ライブ告知して、ラスト1曲やって終わり。それではまだまだ3分の1しか持ち時間を消費してないわけですからw
課題に対して、どんな答えを持ってくるのか、当日がとても楽しみです。
で、せっかくなので、オリジナル曲を収録したCDを当日発売します。
3曲収録で500円ですが、当日最後まで見てくれた方には無料配布します。
ちなみに、この企画に関して、バンドにノルマとかもかけてないし、CDの制作費も全部TAKE UP SEEDで負担してるんですよ。
見方によっては「無料でいいなぁ」と思う人もいるかもしれないけど、本気でバンドやってく人間にとってはあるいみ大きな「プレッシャー」をかけてるとも言えます。
無料でいいなと思えば、誰もお客さん呼べなくても負担はないですからね。ちなみにホール代の話になりますが、満員くらい呼ばなきゃ大赤字ですから、その無言のプレッシャーにバンドがどこまで応えてくれるのかも楽しみなところです。自分たちを高めていくためにやるべきこと、バンドを続けていくために必要なこと、それはやらされてやるものじゃないと思うし、そこに気づくかどうかって大きなポイントだと思うんです。
イベントをやる上でも、そういうバンドとの「当たり前の」ことができるかどうかっていう部分の信頼関係って大事だと思うんです。お互いがさらに向上していくためにも。
ノルマがどうだとか、お金が云々とか、そういうマイナスの傷の舐め合いみたいな連鎖じゃなくて、お互いが頑張ることが何倍にもプラスになるような関係でいられるバンドが、若い世代からも育っていったら嬉しいですね。
とりあえず、高校生の皆さんは10月3日はぜひBAR TAKEに遊びに来てください。
満員で入れなかった、なんて嬉しい悲鳴を聞いてみたいです。
PR
- 2010/09/25(土) 23:54:27|
- たっけの日記|
-
トラックバック: |
-
コメント:0