2009年01月号(通算61号)掲載インタビュー
Acacia
http://tosp.co.jp/i.asp?I=acaciamusic
[MEMBER] LtoR Gt:Kanno / Dr:Kazuhiko / Vo:Tatsuya / Ba:Atsushi / Gt:Ryoji
[PROFILE] Taken、Underorthなどから強烈な影響を受けたという仙台の若手スクリーモバンド。圧倒的なパフォーマンスと、音楽に関わる様々な"壁"を取り払う幅広いフィールドでの活動でメキメキと頭角を顕し、仙台のみならず全国から注目を集める期待のバンドとなった。
■今回2回目の登場となるAcaciaですが、早速ですが重大発表があるそうですね。
Tatsuya(以下T) はい。2009年3月14日仙台HOOKにて、"MIKOTO&ScapegoatJAPAN TOUR"が決まりまして、その仙台公演を僕らAcaciaがChaos Diary vol.3として企画することが決まりました!仙台編の出演バンドは、もちろんメインライナーのMIKOTO(fromU.S.A)、Scapegoat(fromU.S.A)、そして今回は北海道からEVYLOCKも来仙することが決まりました。で、肝心の仙台のバンドは僕らAcaciaを筆頭にBREAK OF CHAIN、FOUR x FOUR、Vietnum。この4バンドが参加することが決まりました。そしてもうひとつ!当日はWearBoothということで最近スクリーモ系のバンドのTシャツなどの数々デザインを担当している青森は弘前からDEAD!DEAD!DEAD!というブランドも参加してくれます。
■すごい企画ですね。かなり豪華なメンツなのですが、海外の2バンドが決まった経緯を教えてもらえてもらえますか?
T MIKOTOとScapegoatの来日は実はちょっと前から決まってたのですが、僕らが昔から憧れてた2バンドということで直接日本のレーベルの方に仙台にも来てほしいという連絡とったところ、快くレーベルが受け入れてくれまして今回の企画することになりました。
■ボーカルのTatsuyaくんはMIKOTOのライブを海外に観に行くほど大ファンだということですが。
T 海外に観に行くというか・・・あれですね。僕がたまたまカナダに短期間ですけど留学してる時にMIKOTO
がツアーでちょうどカナダを回ってまして、それで、あのライブに遊びに行ったんですよ。
■ライブを観た感想はどうでしたか?
T ライブはもうすごいかっこよかったですね。上手い下手とかじゃなく、ハートのあるライブをやってましたね。
■そんなTatsuyaくんも大ファンのMIKOTOがこのフリーペーパーのためにインタビューに答えてくれたんですよね(次頁で紹介)
T はい。インタビューに答えてくれたのはMIKOTOのヴォーカル、元TAKENのヴォーカルのRayからのメッセージです。
「これからバンドをやろうとしているキッズに僕が伝えることができる一番のアドバイスは、その活動に魂(ハート)と精神(ソウル)を凝縮させるということ」
これすごい良いメッセージですよね。自分は10代じゃないですが胸を打つものがありました。
■そして、もうひとつ海外からScapegoatも来仙しますね。
T はい。こちらもアメリカのバンドさんですね。アメリカでもTRAGIC HEROという今大注目のスクリーモのレーベルに在籍するバンドなんですよ。
■楽しみですね。なんとチケットはもう売り切れ間近と言う事ですが。
T そうですね。仙台編はまだ少し残っているんですが(※インタビュー時)。東京公演はもう売り切れになっていますので、仙台に来たいという方も急いでチケットの予約をしてもらえるとありがたいです。
■どういった方法で予約できるんですか?
T 僕らのバンドAcaciaのサイトでも予約をしてますし、ローソンチケットでも予約をしてます。ホームページに予約方法が詳しく書いてるのでそれを参考に送ってもらえるとありがたいです。
■ぜひ遊びに行ってほしいなと思います。Acaciaにとって海外のアーティストを招いての企画は初だと思いますが、どういう気持ちでしょうか?
T もともと僕らバンド組んだきっかけというか、みんなでこういう風になりたいみたいなのが、上に行くとか売れたいとかそういうのではなく、自分たちの好きな音楽をもっといろんな人に伝えたいって気持ちがあるんですね。その中でもやっぱり海外のアーティストにすごく影響を受けていて、ひとつの夢というか目標がそういう海外のバンドの来日の際はサポートできるようなバンドになりたいね、って話をしていたので、今回まさかの実現という形になったのでもうメンバー全員まるで夢のような感じでいます。でも決まったからにはそれを自信に繋げて、ここ仙台から今後も全国や海外に向けて発信していこうかなと思っています。僕とAtsushi(Ba)なんかは去年春にTAKEN(MIKOTOのヴォーカルが以前組んでいたバンドの再結成ライブの東京に遊びに行きまして、その時2人でキッズに戻って一緒に写真撮って貰ったりとか。ライブもものすごくかっこよくて2人して帰りの夜行バスで「あ~よかったわ」って話してたぐらいなんで。
■普段ライブハウスに来る機会の少ない人にも見て欲しいですね。
T レーベルの方も話していたんですが、ひとつの目的として、海外のアーティストが来ることで日本が盛り上がるのはいいことなんですが、それと同時に日本にも同じくらいカッコいいバンドがいるんだってことを、今回のツアーをきっかけにたくさんの人に知ってもらえたらと思っています。今回北の大地代表というこでで札幌のEVYLOCKも来てくれますし、料金も前売\2500で超低価格になってますので。あと、WearBoothでDEAD!DEAD!DEAD!というブランドのブースもあって、僕らのTシャツも発売します。
■Acaciaが求めるサウンドがだんだん日本でもオーバーグラウンドになってきている気がしますがどうですか?
T オーバーグラウンド・アンダーグラウンドという言葉はありますが、僕らとしては売れたいとか上に行きたい云々ではなく自分たちがカッコいいと思っていることを素直にやっているだけですし、まずはそれをたくさんの人に聞いて欲しいというだけなので、このイベントをきっかけにぜひライブに遊びに来てください。
■昨年もAcaciaは多方面で活躍してきましたが、今後の目標などありますか?
T いや、まだまだですよ。カッコいいバンドは仙台にもたくさんいますし、高校生や若い世代にはもっと視野を広げて、自分たちの生まれた地元仙台を熱く盛り上げていけるよう、この街の音楽に誇りを持ってもらいたいです。僕たちも自分たちのカッコいいと思う音楽を追求していくだけなので。多くの人に支持されるよう頑張っていきたいです。
■ありがとうございました!
T ありがとうございました!3月を楽しみにしててください!
(インタビュー:のだたん)
MIKOTOのVocal.Rayが本誌の読者、特に10代の若いバンドマンやリスナーへ向けたインタビューに答えてくれた。来日直前の貴重なメッセージを受け取って欲しい。
MIKOTO
これまでのリリース作品が、輸入盤のみながら全て驚異的な売り上げを記録し歴史的名盤となった最後の作品"BETWEEN TWO UNSEES"のリリースを前に惜しまれつつも解散した、叙情派ハードコアの雄TAKEN。そのボーカリストRayが中心となって、Preacher Gone To TexasとEctomyのメンバーとともに2004年秋に新たに結成されたバンドが、このアメリカ・カリフォルニア州・オレンジカウンティのMIKOTOである。そのサウンドスタイルは、TAKENの叙情的で疾走感のある泣きのメロディを継承しつつも、これまでTAKENに見られなかったロックな要素やブレイクダウンもあり、よりストレートに胸に響くエモーショナル&ドラマティックなスタイル。THE USEDのようなスクリーモ、ATREYUのようなメタルコア、TAKENが持つ叙情性、そのすべてを昇華した全く新しいHxCサウンドである。MIKOTOは、現代のアメリカアンダーグラウンドミュージックシーンが生んだモンスターHxCバンドであるといっても過言ではないだろう。
■日本の音楽で特に興味があることは?
Ray もちろん!日本の音楽はとても興味深いよ。僕は特にCorrupted、Envy、Gauze、Hi Standard、Endzweckといったバンドは本当に凄いと感じている。 それと、僕自身何度か日本に行った際に、evylock、Lost、Palm、Wiーthin The Last Wish、Factやその他にも沢山の愛すべき日本の素晴らしいバンドと音を知ることが出来たんだ。
■今回のJapan Tourでライブ以外でやりたいことはどんなことでしょう?
Ray 僕は、いつも美味いモノが食べたいと思ってるよ(笑)。僕らの親切なお世話係のKoki(evylock/FALLINGLEAVES RECORDS)が、前に僕がやってるもうひとつのバンドTAKENをツアー最終日に渋谷のアジアンレストランに連れて行ってくれたんだけどあそこは最高だった!また行きたいな。それと忘れちゃいけない、僕の期待を裏切らないディスクユニオンと、大阪のサンホール横の最高なレコ屋(TimeBomb)にも行きたいよ。 あとは、僕らみたいなアメリカ人に強烈な印象をもたらしてくれる広島にもまた行きたいと考えているよ。
■本誌を読んでいる10代の若いバンドマン、 Kidsに向けてのメッセージをお願いします
Ray これからバンドをやろうとしているキッズに僕が伝えることができる一番のアドバイスは、その活動に魂(ハート)と精神(ソウル)を凝縮させるということかな。 今の世の中は、色んなジャンルに沢山の音楽が溢れかえっているんだけど、偽物や中身が空っぽなものが実に多いと感じている。 だからこそ、君たちは音楽を愛することとアイデアに対して可能な限り純粋で有り続けなければ行けない。 大切なのは、誰かが君のことをどう思っているのではなく君自身が今何を感じているかということなんだよ。
■日本のシーンとアメリカのシーンの違いをどう思いますか?
Ray 出来ることなら日本に住みたいぐらいだね(笑)! 日本の文化はとても個性的だし、また外から来るものに対しても寛容な気がする。 日本は僕が今までに経験した中で最も寛容な文化を持っていると思うよ。 初めにそれがどんなジャンルであるかに関わらずみんな音楽自体が好きであるように思えるので、日本のショーは毎回凄まじいと思うよライブハウスも、どこもしっかりバンドが最高の環境で演奏出来るようケアしてると思うし。僕の唯一気になるところは、日本人は煙草を吸う人が多すぎるってことかな(笑)。
■ライブを通して日本のファンに伝えたい事は?また日本のファンに望むことは?
Ray 僕が唯一みんなに望んでいることは、MIKOTOのライブ後に何か特別な想い出を持ち帰ってくれたらいいなぁということかな。みんなが僕らと一緒に汗をかいて、叫んで、跳び回って欲しいと思っているよ(笑)。
■影響を受けた音楽、アーティストを教えてください。
Ray 僕が最初にPUNKやハードコアの世界にのめり込んでいったキッカケは、Unbroken、Propaghandi、Earth Crisis、Snapcase、それにStrifeかなそれと好きな作家は、George OrwellAlduos Huxley、Neil Postmanだよ
■MIKOTOにとって音楽とは何ですか?
Ray 音楽は僕の生きる道だよ。音楽は僕を世界中に連れていってくれるし、まさに生活そのものだよ。
ScapegoatのVocal.Kitが本誌の読者、特に10代の若いバンドマンやリスナーへ向けたインタビューに答えてくれた。来日直前の貴重なメッセージを受け取って欲しい。
Scapegoat
13歳という若さで1999年にノースカロライナー、シャーロットにて結成。美しく歌い上げるメロディーと凝ったバックの演奏が産み出す新世代スクリーモ・アプローチと、全盛期ラウドロックのアグレッシブさとキャッチーさを兼ね備えるスタイルは既に本国では大ブレイク中。80'sハードロックやモダンヘヴィネス、さらにはスクリーモといった時代を駆け抜けたサウンドを見事に自分たちの音に変え、唯一無二の劇的メロドラマティックハードコアに仕上げてしまったSCAPEGOAT。本国アメリカでは1st,2nd 併せて15,000枚以上のセールスを誇る驚異の怪物バンド。3rdアルバム"Zombie Dog"(2008, Tragic Hero/Zestone)は既に輸入盤は一部のファンの間で熱狂的な人気があっただけに、ここ日本においても大きな反響を呼び、更に幅広いリスナーの間での確固たる知名度と人気を得た。結成10年目となる今年待望の初来日が実現した。
■影響を受けた音楽、アーティストを教えてください。
Kit 俺たちは全員Deftonesに大きな影響を受けている。エネルギッシュでアグレッシィヴでいて、なおかつ美しいサウンドが共存する音楽の作り方には、いつ聴いても驚かされる。俺は個人的にCraigDavid, Justin Timberlake, and UsherのようなR&Bやポップアーティストからも大きな影響を受けているよ。 彼らの声は本当に素晴らしいんだ。
■今回のJapan Tourでライブ以外でやりたいことはありますか?
Kit いやぁ、それは出来ることなら全て出来ることはしたいよ(笑)。個人的には海外に出ることが初めてなんだ。だから俺にとっては最高のレクレーションであり、最高の仕事にしたいと思ってるよ。街の様子、寺や神社なんかも全部みたいなぁ。日本の文化と触れ合い影響を受けることが楽しみでしょうがないんだ。
■日本の音楽で特に興味があることはどんな ことでしょうか?
Kit 聞いた話で日本人はクオリティの高い音楽に敬意を払うと聞いているよ。ZESTONEのみんなが俺たちに日本のシーンや文化なんかも教えてくれるんだ。この日本ツアーはそういった部分でもとても学ぶことの多い、俺たちにとって、本当に良い経験になるはずだと思ってるよ。
■ライブを通して日本のファンに伝えたい事は?また日本のファンに望むものは?
Kit 俺はみんなにScapegoatがどんなバンドなのか知ってもらいたい。俺たちのテーマは変化、超越であり、聴いてくれる人を、自分たちを一人の人間として最高の場所に高める為の存在なんだ。俺たちの音楽には怒りに満ちている瞬間がたくさんあるんだけど、一番最後に出しているZombie Dogというアルバムはこれらの怒りの記憶を隅に押しやり、その怒りを美しくポジティブなものへと変化させていくというアルバムだったんだ。 トンネルを抜ける時に射す光に向かって走るイメージなんだ。自分の人生を引っくり返すのに遅いことなんてないんだ。浴びるようにコーヒーでも飲んで、慈悲の精神にみんな目覚めてほしいな。心を、精神をオープンにして、深く音楽を聴き、そこに共鳴しているものを感じてほしい。自分の周りに起きていることや、プライベートな事でも何かあれば、俺に相談してくれてもいい。質問は受け付けるよ。地球のことでも、宇宙のことでもなんでも聴いてね。
■Scapegoatにとって音楽とは何ですか?
Kit 俺たちの人生のサウンドトラックであり俺たちの胸を刺すメロディーとビート終わりのない調和の創造的な開放。
■10代の若いバンドマン、Kidsに向けてのメッセージをお願いします。
Kit 自分の心に正直になることかな。月並みの言葉のようだけど、これが色々ある大事なことの中でも一番大切なことだと思う。君たちの、自分らしい表現方法で音楽を演奏するんだ。自分たちの許容範囲より広く心を開くんだ。そうすれば後は勝手に進んでいくよ。ただ、自分に素直になること。俺たちは、今の自分たちからは想像もできないぐらい怒り、痛みを表現するバンドとして始めた。今は全く違うゲームでそれは心が折れそうになった時に、自分の心に従い、更なる高みへ先導に耳を傾けた結果なんだ。人生は自分が作るもんなんだし、自分で素晴らしいサイクルを作っていければいいと思う。良心をもって他人と接し、いい仕事をすることも大事だよ。暗闇に射す光のように、カルマはある。3月に日本に行ってみんなとロック出来るのを本当に楽しみにしているよ!
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- 2009/01/01(木) 00:00:01|
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