今日から本格的な平成6年会のレコーディングが始まります。昨日の夜から機材の搬入をして、だいだい準備完了。
あとはメンバーが来たら細かいセッティングです。

毎年やっているオムニバスだけど、続けてくるのには困難もあって。
当初、62年会とか平成元年会の時には、自分で経営していたレコスタがあったので、ブースも完備してたし、時間の制約なくじっくりとレコーディングすることができたんですが、スタジオ経営にも多々トラブルがあり、レコーディング機能を移設しなければならなくなったこともあり、平成2年会の時には、別会社の所有するスタジオに設置したブースを間借りしてのレコーディング。プロダクションのレッスンの合間を使っていたので、時間の制約もあり、スケジュールもカツカツになってしまって深夜に録ったり、徹夜で丸2日間泊り込みのレコーディングなんてのもありました。
その後、スタジオ事業からは撤退して、機材も全部なくなってからの再スタート。平成3年会の時には、新たに集めなおした機材を使って、エルパークのスタジオを使用してのレコーディング。普通にレンタルするスタジオなので、当然使用料金も発生するし、毎回6階まで機材を運搬して、毎回一からセッティングしての収録は相当キツかったです。この年は完全に赤字でした。
それからはバーテイクを使用できるようになり、徐々に機材を導入していったので、平成4年会以降は時間の制約なく、割と自由にレコーディングできるようになりました。ただ、元々スタジオではない場所なので、環境面ではコレまでとは違って試行錯誤の繰り返しでした。
ちゃんとしたレコスタで録ればいいじゃんって話なんですが、そうは言っても対象は高校生。十分な予算もなく、かといって自腹で出してあげるような経済的な余裕もありません。
そうなると、いい場所でいい機材で、という部分ではなく、今ある環境の中で出せる最善、という部分に、努力をつぎ込んでいくことで、いい作品を作っていかなきゃいけないなと思うんです。
音質やクオリティを気にするのもわかるんですが、じゃあそこを追求して、でもお金は誰かが出してくれて、ではダメだと思うんですよ。若いからって、なんでもやってあげるのは間違いだと思うし、クオリティの高いものを作りたいなら、どれくらいのお金と時間がかかて、どれくらいの人が動いてるのかってことも、わかってもらうことも大事だと思うんです。
もちろん、いいスタジオで、一流のエンジニアに頼めば、それなりの仕上がりになるとは思うんですが、まずは自分たちのスキルだったり、演奏の部分で改善できることってたくさんあります。そこを伸ばしていけるようなやり方で、一つの経験をつむためのオムニバスかなって思います。
今後のバンド活動のためにも、若いうちにできる経験って大事だと思うので、そういうディレクションをしていけるよう自分も頑張らなきゃなって思います。
どんな作品になるか、今からとても楽しみです。

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- 2012/01/20(金) 17:57:09|
- たっけの日記|
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