前々からの悩みというか、ずっとついてまわることなんだろうけど。
イベントを組む時に、基本的には会場となるライブハウスを借りるんですよね。
会場費は主催者が支払うので、たとえバンドが集まらなくても、お客さんが多くても少なくても、全部自分の責任。企画の内容も、イベントの質も、告知宣伝、タイムテーブルやチケットの管理、結構細かい部分まで気を使って、労力を使って、「いい一日」を演出する。
でもバンドからすれば、立っているステージはライブハウスなわけで、ライブハウスのスタッフにお世話になったという気持ちが大きいと思うんです、実際。
ライブが終わると、チケットノルマや諸々の経費の清算。
チャージバックが出せるようなシステムを作って、なるべくバンドの負担にならないように努力はしてても、やはり若手のバンドはノルマをペイできず自腹になることも多いですよね。
そうなると、不足分の集金をするわけで。
そこは主催者の役割。あまりいい顔はされないもんです。
うわー、金がないーって凹んでるところに、次のライブの話とかはしづらいよね。
また次に向けて頑張ろうってことで、ひとまず解散。
でもそのタイミングで、ライブハウスから「今日よかったねー!また今度うちでライブやらない?」なんて声かけられたら、「まじすかー!やりたいっす!」ってなるじゃん。
バンドからすればお世話になったライブハウスから誘われた。
もちろんそれだけのことなんだけど、じゃあ今日一日はなんだったの?って考えた時に、イベントの持っている価値とか立場とか、あんまり意識されてないんじゃないかなって感じることが時々あります。
別に誰かに感謝されたくてやってるわけでもないし、顔色伺って企画してるわけでもないんだけど、自分なりにイベント組む時には狙いとかテーマを決めてバンドに声をかけてるという、企画者としてのプライドを持って取り組んでるので、例えばノルマかけるかけない、チケット価格、会場、それぞれに理由があって設定しています。
その結果、もちろん赤字になる日もあるし、動員が伸びなかった日もある。
1回限りのイベントでなく、継続して開催していることで、その失敗を次に活かす大事な糧にしてるのも事実。
まぁ、参加する側からすれば、そんな難しいこと考えずに、たまたま日程が合っただけ、とか、安かったから、なんて理由のバンドもいるかもしれないけどね。最初はそんなもんでも構わない。いずれ伝わってくれれば。
付加価値があるものを創ることで、イベントってものに意味があると思うんです。
そこをバンドには評価してもらいたいなって。
でも、その対象がイベントじゃなくてライブハウスになっちゃってると、自分のやるべきことがなくなってしまう。
実際に、見当はずれな感謝のされ方をしてガッカリしたこともあるし、例えば帰るときに自分じゃなくハコのスタッフにだけヘコヘコお礼言って帰ってしまうバンドを見ると悲しくなる。
ちゃんとメンバー個々にまで意思疎通をできなかった自分もまだまだだと思うけど、気分的になんか、ねぇ。
どっかで線引きはしなきゃいけないと思うんです。
仙台で、いわゆる「個人イベンター」のような人が激減してるのにも、もしかしたらそういう要因があるんじゃないかなって。全然いないよね、今。ちょっと前はいっぱいいたのに。
続ける以上はずっとついてくる課題の一つだと思うんですが、たまーに切なくなることもあったりするので、モチベーションを維持していくのは本当に大変です。
ただの自己満足といわれればそれまで。理解できない人には理解できない悩みなのかもしれないけど、
こういうところから生まれる信頼関係って、すごく強いものになると思ってます。だから今があるし。
難しいけど、地道に頑張っていくしかないかなぁ。
そんな独り言でした。
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- 2011/05/27(金) 18:42:22|
- たっけの日記|
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