総勢17バンド、初の試みで、2会場同時進行のイベントでした。
普段はRIPPLEでそれぞれ1日で開催してた企画ですが、ennの2nd・3rdがOPENして、2会場が隣接している環境を使う試みもやってみたかったのと、昔に比べ世代間での縦のつながりが希薄な気がしていて、4年会は4年会だけ、5年会は5年会だけで固まってしまう傾向をなんとか意識的に変えていけるきっかけが欲しかったので、かなり強引ではあるんですが、いいタイミングだったんじゃないかなと。
バンド数的には楽屋も狭いし、自分の出番と同じ時間に別の会場でライブが同時進行しているということも考えると、マイナスにとってしまうかもしれないんですが、"同い年で集まっていれば楽しい"から一歩踏み出して、先輩・後輩に負けるな！って意気込みと、もっと自分たちのライブを見て欲しい！ってバンドをアピールする意識も持ってもらいたかったのが大きいかな。
ただイベントに誘われて、出演すればお客さんがたくさん見てくれるもんだ、って勘違いしても困るし。
何でライブをするのかって部分も、自分たちが演奏できればいいって人と、多くの人に自分たちの演奏を聞いて欲しいっていう人では、ひとつのライブに対する取り組み方も全然変わってくると思うんですよ。
草食系のバンドマンが増えて、控えめなステージで淡々と活動しても刺激が足りないし、もっと自己主張してもいいと思うんですよね。
あとは、「一緒に盛り上げていきましょう」とみんな簡単に言葉にするけど、やっぱり実際に行動で示す絶好の機会になると思うんです。
見たいライブを見たいのはお客さんなら当たり前。
あとはいかに自分のほうに来てもらえるかって、大事ですよね。
結果それがもっと練習しようとか、いい曲をつくろうとか、かっこいいライブしようとか、そういう方向に向かってもらえれば。
今回は先輩である4年会が、大きいほうの会場に出演ということにしましたが、狭い楽屋・狭いホールで5年会はこんなもんじゃないぞ！ってくらいに、どのバンドも頑張ってお客さんも呼んで自分たちも盛り上げていってくれれば、もしかしたら次回場所が替わるかもしれませんし。
なんだかんだ狭い狭い言っても、入場規制がかかるほどではなかったし、数字的にもソールドアウトではなかったので、もっと「これは無理っす！！」って大クレーム来るくらいの動員があってもよかったかなぁ。
あとは、2会場それぞれのチケットの発券状況とか、普段とは違った環境でなかなかおもしろいデータも取れました。
5年会からチケットを買った人が4年会のほうも見に来てるのか、5年会だけ見て帰ってしまってるのか、とか。
比較的ライブ本数が多い、ライブ慣れしているバンドのお客さん（つまりはバンド関係でチケットを買って見に来た人）は両方とも見ていく傾向があったり、どのバンドでお客さんがどう流れたかとか。
企画する側としても、いろいろと新しい発見があって、刺激的な一日でした。
みなさんにとってはどうだったでしょうか？
4年会もこの時期は受験休止してしまっているバンドが多い中、5組のバンド・アーティストが出演してくれました。やっぱり3年生となるとライブの創り方も後輩から一歩リードしてる感じはあるんですが、それが横のつながりだけで収まってしまって、下の世代をもっと引き込めるような繋がりはまだまだ薄いのかもしれません。
同じ世代だけでなく、他の世代との交流のチャンスを、貪欲に引き寄せたバンドはいずれ大きな結果となって見えてくるものがあると思います。
実際、単独の○年会に、他の世代のバンドマンが来る数はかなり少ないのはこれまで数回の4年、5年、6年会の集計からも見えてきてます。
ただ、もう少し上の世代はかなりどちらのイベントにも足を運ぶ割合が多かったですね。
まぁ、1つのイベントだけでもかなりのことが見えてきます。
どんなことを吸収していくのか、たった1回のライブで得られるものは考え方一つで全く違ったものになるし、高校3年間でできることを考えてみたら、無駄にできない貴重な時間であることは間違いないです。
いろいろと話をする時間も設けたし、お互いの距離を近づけて話をすることの重要さは、わかる人にはわかってもらえたと思うし、おそらくその価値をわかってくれてるからこそゲストの2年会バンドは今回のオファーを快く受けてくれてたんだと思います。
なにより、来てくれた多くのお客さんが「全部見たい！」という葛藤と戦いながら選んだ各会場のライブを、心から楽しんでもらえたとしたらまずは成功ですよね。
「盛り上げよう」の言葉を、どれだけそのステージや、他のバンドでのステージを応援することで具現化できるか。それは演奏技術云々以上に大事な「気持ち」の部分だと思います。
なんか固い感じになっちゃいましたが、貴重な機会を今後のバンド活動に生かしてもらいたいですね。
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- 2010/12/27(月) 23:22:55|
- たっけの日記|
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