あんまりブログっぽいこと書いてないなーと思ったので、ちょっと真面目に音楽話。
最近イベントには高校1年生のバンドも出演してきて、よりいっそう世代交代が進んでいるわけですが、
なんか、代々主流の楽器とか、好みとかにも変化があるようです。
ここ数年気になってるのが、バンドでチューナーを1人しかもっていないバンドが結構いるってこと。
あとは持ってるんだろうけどあんまり使ってない感じがする人。
部活で組んだバンドほどその傾向が強いんだけど、楽譜でダウンチューニングとか、半音下げとか記載がある曲をやるとき、なぜかMCで「チューニングするのでちょっと待ってください」ってのが普通になってきてるのが謎ですが、
一応ライブなわけで、そのチューニングの間をどう繋ぐかってところもバンドのスキルなわけですよ。
中には、全員アンプからケーブル抜いて、ステージ上で1つのチューナーを使いまわしてそれぞれチューニングするもんだから、かなり時間をロスして、ボーカルなんかは一発ギャグとかしちゃったりして、なんともいえない空気になるパターンが多いんですが、
残念なことに、この時、実はあんまり全員ちゃんとチューニングできてないことが多いので、それ以降の曲は全員チューニングが微妙にずれたまま演奏するので、もはやぐちゃぐちゃ。
せっかく弾けてるのに、もったいないなぁって思うことが多々あります。
セットで楽器を買うと付いてくることが多い、インプットが1つだけのデジタルチューナーは、正直ステージ上で使うにはちょっと厳しいです。メーターも見づらいし。
こういうやつ。
できれば、インプットとアウトプットが付いているやつ。
余裕があるなら、スイッチ式で踏むとミュートになるタイプのチューナーがオススメです。
これだと、曲と曲の合間にもさりげなくチューニングできるし、なによりケーブルをその都度抜かなくていいので、時間も短縮できます。
ちなみに、ライブの際、ベースの人にありがちなのが、何も言わずに突然ケーブルを抜く人。
たとえアンプを切っていても、ライブではDI(ダイレクトボックス)という箱にケーブルを差しますよね?
あれはミキサーまでつながっていて、ミキサーでベースの音を調整してスピーカーから出しているので、PAさんがミキサー側でミュートをかけないと、抜いた瞬間に「ボンっ!!」って大音量のノイズがスピーカーから出てしまうので大変危険です(最悪の場合、メインスピーカーが飛びます)ドラムとかのモニターにベースの音を返してもらってたりしたら、そっちからも大音量のノイズが発生しますorz
結構何気なくやってしまってる人が多いので、ケーブルを抜き差しする場合はステージのスタッフに確認するか、PAさんにアイコンタクトとって、OKサインでてから抜きましょう(PAシートに書いておくと親切です)
あと、ボリューム絞ってアンプの電源抜いて、チューニング後にまたボリューム上げるんだけど、その時に前と後でレベルが変わっちゃってる人も多いです。そうなるとバランスもぐちゃぐちゃです。
まぁ、いろいろとリスクも高いので、ペダル式のチューナーがあるとライブの流れを壊さずにチューニングできます。
あとは、チューニングする音は出てしまいますが、アンプのSEND/RETURN端子がある場合は、SENDからチューナーにケーブルをつなぐと、演奏中も常にチューナーが作動するので、それも一つの方法としてアリですね。
実際、半音下げとかしなくても、演奏すると自然にチューニングは狂ってくるものなので、1曲ごとにチューニングするくらいの気持ちで意識してほしいのですが、だいたいのバンドはステージに上がる前にチューニングしたら、それっきり、って人が多いようです。
開放弦鳴らして、耳で合わせるのなんか全然ダメです。初心者でそんな正確な人いません。
ギターが2人いるバンドで、その2人のチューニングがほんの少しずれてるだけで、見事に不協和音の大合奏です。不快なサウンドを20分聴き続けるのはなかなかキツいです。
まずは正確なチューニングを心がけること、あとは、チューニングの大事さをもっと意識して、練習の時も、1曲合わせるごとにメンバー全員チューナーを見るクセをつけるといいかもしれませんね。
うまいバンドは、ライブ中にかなり頻繁にチューニングしているんですよ。
もちろん「チューニングします」なんて言いませんがw
イントロの時とか、曲間の静かになったタイミングとか、MCとか、よーく注目してみてください。
それだけで、バンドのアンサンブルは劇的に向上します。
一応自分がPAやってる時は、リハの時などにチューニングずれてるときは言いますが、「あとで直します」ってその場で直さない人が非常に多いんですよね。
それだとせっかくリハーサルやっても何の意味もなくなってしまうので、もっと「チューニング」の大事さを理解して、やり方がわからなかったらスタッフに聞いたりして、慣れていってください。
ちなみに、自分はベースからDIに行く途中にTRUE BYPASSのA/B BOXを挟んで、TO DIのラインと、TUNERへのラインを分けているので、チューニング時は無音になるし、演奏中もチューナーを経由しないでダイレクトに繋いでいるのでノイズも最小限にしてます。
いろいろやり方はあるので、興味を持った方はぜひ聞いてください。
特に高校生、最近は楽器のこととか曲作りのこととか、質問してくる人が少なくなりましたね。
楽器が壊れたとかいってすぐ買い換えるVIPな人もいますが、ちょっといじるだけで簡単に修理できるようなことばかりだったりします。そういうのも、自分で判断しないで、詳しい人に聞くことも大事だと思いますよ。
音作りのことなんか、はっきりいって高校生なんかよりライブハウスのスタッフのほうが何倍も詳しいので。
アドバイスを仰ぐことも、成長していくための大事な秘訣だと思います。
- 2011/10/30(日) 21:07:40|
- たっけの日記|
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